エコット家計簿のススメ


エコット家計簿の授業展開例

エコット家計簿を、つけて体感するには、家族の協力が不可欠です。
そこで、より身近なものから、「間接エネルギー分の評価ができるもの」を
作ってみました。
これは授業でも、簡単に使用することができます。

小学生や中学生で利用できる「ふでばこの中身」と、
中学生以上で利用できる「今日の持ち物」です。
それぞれ、以下に御紹介します。

■先生方へのお願い:
持ち物の値段は、それぞれの生徒のライフスタイルによって異なります。
このため、計算された数字を、子供たちで比較するのではなく、
計算される量が、本当に必要なものなのか、
どうやったら減らせるかを、議論していただければと思います。



■「ふでばこの中身」小学生・中学生用:

子供たちの筆箱の中を見ると、たくさんのカラフルな筆記具が詰まっています。
これらの一つ一つを造られるために、エネルギーが使われ、
二酸化炭素が排出されています。
計算すると、大きな数字が出てきます。
これだけたくさんのエネルギーを使って、
これだけたくさんの二酸化炭素を排出して、できた「筆箱の中身」です。
どうしたら良いかを話し合ってみましょう。

ふでばこの中身[pdf]
既に係数が印刷されているため、この1枚で計算が可能です。

■使い方:
1.自分のふでばこの中身を見ながら、文房具の数量、買った時の値段を
 それぞれ記入します。(ここで緑色の表が埋まります)
2.右側に目を移して、「CO2の排出量」を計算します。
 「買った時の値段」の「合計金額」を記入します。
 「合計金額」を1,000円で割り、係数の「2.4kg」をかけます。
3.「エネルギー量」を計算します。
 「合計金額」を1,000円で割り、係数の「8700kcal」をかけます。

例:筆箱の合計金額が、1,200円の場合。
1200円÷1000円×2.4kg=2.88kg
CO2の排出量:2.88kg

1,200円÷1,000円×8,700kcal=10440kcal
エネルギー量:10,440kcal



■「今日の持ち物」中学生以上用:

私たちの暮らしは、「もの」に囲まれています。
例えば、今日着ているインナーやアウター、カバンや靴、勉強道具や部活の道具、
時計、携帯電話、などなど、実に様々です。
中には、お弁当やお菓子もあります。
これらの物は、全てエネルギーが使われて、できた「もの」です。
ということは、二酸化炭素を排出して、できた「もの」です。
これだけたくさんの二酸化炭素を排出して、できた「今日の持ち物」です。
どうしたら良いかを話し合ってみましょう。

今日の持ち物[pdf]
既に係数が印刷されているため、この1枚で計算が可能です。
「その他」で、表に記載されていない分類を計算する場合は、
係数一覧表[pdf]」から探して計算できます。

■使い方:
1.自分のかばんの中身を見ながら、中身について、買った時の値段を記入します。
2.各分類の金額を1,000円で割り、右の欄に記入します。
3.1,000円で割った金額にCO2係数をかけます。
4.各分類のCO2量を足します。

例:かばんの中の内訳金額が、4,000円の場合。
・食費:1,000円
・被服費:2,000円
・教育・教養・娯楽:1,000円

・食費÷1,000円×2.2=2.2kg
・被服費÷1,000円×2.1=4.2kg
・教育・教養・娯楽÷1,000円×2.4=2.4kg

各CO2量の合計
2.2kg+4.2kg+2.4kg=8.8kg
CO2の排出量:8.8kg



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